皆さまこんにちは。堀田慎一です。
2019年1月19日のこれからの介護医療経営塾では、
慶成会老年学研究所所長、上智大学名誉教授 黒川由紀子氏にご登壇いただきました。
今回は、「高齢者のこころと向き合う」というテーマで講義いただきました。
40年間、「高齢者」をテーマに勉学、臨床、研究、教育をされてきた黒川教授のお話は説得力あふれんばかりの講義でした。
気になったお話は、「高齢者のこころには三大喪失というものがある」という話です。
三大喪失は、健康喪失、仕事・役割の喪失、大切な人の喪失、の3つを指します。
高齢期の共通課題は、喪失に直面し、向き合い、折り合いをつけること。
また、高齢者のこころは矛盾する、という話もありました。
・世話をして欲い ⇔ 自分でしたい
・過去の生活がよい ⇔ 新たなことに挑戦したい
・若い人はだめだ ⇔ 若い人にはかなわない
・自分を伝えたい ⇔ 時代が違う
・自信がある ⇔ 自信がない
・ひとりになりたい ⇔ ひとりは不安
しかし、高齢者だけでなく若者であっても、皆がこのような矛盾をこころに抱えているのかもしれません。
後半は、回想法にかなりの時間を割いていただいています。
高齢者に対する対応の本質がよくわかる講義になっています。
お話したいことはたくさんありますが、
続きは弊塾会員向けのWEB講義でお楽しみください。
▼講義サンプル
【講師プロフィール】
臨床心理学者、上智大学名誉教授、慶成会老年学研究所所長。臨床心理士。
聖心女子学院高等科卒業後、1979年東京大学教育学部教育心理学科卒業。
1986年上智大学大学院博士後期課程満期退学。神経研究所附属晴和病院、お茶の水女子大学保健管理センター学生相談室、高齢者ケア研究所勤務、1993年東京大学医学部精神医学教室研究助手、1996年「痴呆性疾患を有する患者に対する心理療法としての回想法の有効性」で東京大学博士(保健学)。1998年慶成会老年学研究所を設立し、所長を務める(2000~2001)。
大正大学教授、ミシガン大学客員研究員、上智大学総合人間科学部心理学科教授を経て、
慶成会老年学研究所所長(2018~現在)。月刊『ソトコト』最高顧問。高齢者への心理療法を行い、回想法の普及に努めている。(Wikipediaより)
▼黒川名誉教授の書籍はこちら▼
・認知症の心理アセスメント はじめの一歩
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・回想法―高齢者の心理療法
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・高齢者のマインドフルネス認知療法:うつ、緩和ケア、介護者のストレス低減など
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▼ご案内
次回のこれからの介護医療経営塾は、このような内容を予定しています。
http://g-msa.org/pub/nextevent-keieijuku
毎月先着3法人様のみ、見学を受け付けております。
下記よりパンフレットおよび見学会のご案内をお受け取りください。
▼パンフレット請求および見学会のご案内はこちら
https://55auto.biz/keiei-juku/touroku/entryform6.htm
※1 経営層の方のみ参加可能です。
※2 塾の見学は無料です。(無料見学は1回まで)
※3 宿泊先手配と宿泊費は参加者様にてお願いいたします。
※4 塾講師、塾会員に対する営業行為、迷惑行為などは固くお断りいたします。
堀田の書籍はこちら
コミュニケーション活性化で組織力向上! 経営者・管理者が変える介護の現場